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CAFE DU GRACE

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ガラスの節句展美作~岡山編

昨日は朝から奈義現代美術館で「アートの今岡山2009」を
拝見しに行ってきました。
美術館で少し学芸員の岸本さんとお話をし、その後
ガラスの節句展6人目 岡本常秀さんの工房へ。

お出迎えしてくれた岡本さんを見てびっくり。
「今日は撮影なので床屋に行ってきました」
いつも楽しませてくれます。

岡本さんとは3年のお付き合い。今までもいろいろとガラスのことを教えて頂きました。
岡本さんの作品はガラスとは思えない重みのある風合いがあり、
ガラスを通じて和の雰囲気をだしています。

存在感のある作品は、色は深い色を使いながら金彩、銀彩を上品に使いこなします。

作品創りを拝見させて頂いたのですが、見えないところにも彼のこだわりが
あり、その存在感を引き出す要素となっているように思います。
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岡本さんの魅力のもうひとつは「可能性」。
ガラス以外にも、コンクリート、鉄、木などの異物と組み合わせることで
新しい可能性へのチャレンジをいつも提案してきます。

今回はどのような可能性を提案してくれるのでしょうか?
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この什器から想像できない美しい作品が造りあげられます。

ガラスの作家さんの工房にお邪魔すると皆さん異なった什器をそれぞれ
使いこなしています。


さて、ガラスの節句展ラスト7人目、
今回唯一女性の作家さん中野由紀子さん(ゆきんこ)の工房へ。

まずはじめに中野さんから
「今回のDMを何度も見ました。そしてこの展示会で伝えたいことや
やりたいことが理解できました。だから私はこんな作品を作ろうと思っています」
DM一枚で理解して頂いたことへ感謝します。


彼女は京都宇治出身で倉芸4期生。卒業後3年ほど岡山で活動し、
三重県に工房を構え、再び岡山へ。

中野さんの作品を初めて拝見させて頂いた時感じたことは、
手仕事のおもしろさを残す作品と感じました。

それは形にも表れています。
作り上げるような感覚ではなく、出来上がるというような感覚。
ガラスの性質と向きあい、本来ガラスのもつ柔らかさや
温かさを女性として表現されています。

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今回は吹きガラスではなく、板ガラスを何層にも重ね合わせ創る作品や
ガラスの物体を抽象的に仕上げて見せるお雛様。

色づかいも独特な表現をします。色ガラスを使うのではなく、ガラスに色を描いていきます。
ガラスを素地として、その上に描いたり、けづったりして表現します。

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今回は今までと違ったものを創ってみたいと。
どんなお雛様が出来上がるのか楽しみです。




これで、7人の作家さんの工房へお邪魔し、お話をお聞きし、制作過程を
一つ一つ本気で拝見させて頂きました。

ガラスの作家といっても、一人ひとり皆さん違った考え方、違った道具、違った環境
から生まれる作品はもちろん当たり前に違っています。

ガラスを全体として見てもらうより、一人ひとりの物語をゆっくり見て頂き、感じて
頂き、お客様の脳裏に背景が浮かび上がることがこの展示会の趣旨です。

作家が作品を生み出すまでにはたくさんの物語があります。
この展示会を通してお客様に少しでも伝わるよう願っています。

そして、何より今回周って感じたこと。
それは、どの作家さんもほかの作家を尊敬し、敬っていること。
たぶんライバルでもあり仲間でもあるこの関係から
みなさん「緊張するけど本当に楽しみです」と。

この展示会を企画するにあたり私自身が一番気になって
いた点ですが、皆それぞれ他人を理解し、自分より優れている点を
認め合い、そして自分を成長させているんだなって。

皆さんの工房を周ってなんかいいなーっていつも帰りの車の中で
感じていました。


ガラスの節句展初日まであと5日。
それぞれの思いが一つの展示会となります。


Cafe du Grace カフェ ド グラス
# by cg2006 | 2010-02-04 22:48

ガラスの節句展香川~福山編

ガラスの節句展の4人目のご紹介です。
昨日朝から香川県に行ってまいりました。
まずはずっと行ってみたかったイサムノグチ庭園美術館。

彫刻から空間なのか。いや空間から彫刻をなのか。
わからなくなるくらい素晴らしい自然美との調和。
そして、そこに流れる冷たく清らかな空気。

ゆっくりと流れる雲までも美しく見えるのはこの牟礼の田舎にある
庭園があってだからなのか。

不思議と違和感なく自由に置かれる石の数々はノグチイサム自らが
配置したそうです。とても大きく宇宙的。

展示会をいろいろやってきましたが、なんだか自分の展示の
不自由さに嫌気がさすくらいでした。

違和感なく自由に。方にはまることはないのだろう。


いい勉強になりました。

さて、お昼に田井さんの工房にお邪魔させて頂きました。
香川県の綾部郡。とても自然の多いきれいな地域でした。


田井さんの作品はここ一年で少しかわったそうです。
昔はクリアの作品ばかりだったのが今は色。色。色。

とてもカラフルな色彩の器が特徴です。
黄色。緑。ピンク。紫。オレンジ。

そして、レース使いのグラスや花器。
今回はお雛様もレース???

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レースの作品の仕込み中。
「この作業、とても地味なんですよ。」って言いながら
ガラスをカットしていました。

こういった作業が美しいレース模様を出すんですね。
田井さんは倉芸の一期生です。
卒業後は進路は考えず、岡山のガラス作家石川さんと二人で工房を
かまえました。そして、地元に戻り今の工房で作品を作られています。

また、移動を考えてるみたいですけど。
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ガラスのゴミ箱を見ているとピンクのがらすばっかり大量に…。
これはボンボリを創った後の廃材だそうです。

大変だったんだな―って思いました。
工房を周るといろいろ見えてきていい勉強になります。

そして、今朝田井さんからメールが。
もっと違ったものも創ってみますって。
うれしい!!ありがとうございます!!!楽しみにしています!


さて2時間ほどお話をさせて頂き、その後は福山までひとっ飛び。
夕方にガラスの節句展5人目の作家、小林亮二さんの工房へ。

小林さんはクラフトフェアーなどでよくお会いしますがお仕事を
一緒にさせていただくことは初めてです。

印象はしっかりとした作品を作られるかただと。
作品のバランスがいい。そして、ちょっとした遊びが作品に
とりいれています。
ガラス工場で5年ほどお仕事をし、
その後、岡山県のガラス作家有松さんの下でお仕事をされていたみたいです。
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お1人でされていると聞き、びっくり。作業を見ているととても手際がよく
早い。安定した作品を作られるわけがここにありました。

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「このぐい飲みばかり創っているんですよ」っていわれたぐい飲みは
小さいながらに堂々としたぐい飲みたちです。

色のグラデーションも迷いがなく、どれも流れるような色づかいは
手に取りたくなるような作品です。

出来上がっている作品を持って帰りましょうか?と言っても「まだ時間があるから
最後まで創ります。これももう一度違った形でつくり直してみます。」って。

本当に嬉しいお言葉です。
たくさんの人にこの展示会を見て頂けたら幸いです。




これで5人の作家さんの工房にお邪魔し、創るところから拝見し、
一人ひとりのお話を聞いてきました。
私のようなギャラリーに皆さんとても真剣に取り組んで頂き
自分の熱意が少しでも伝わっていることに、いい展示会が
できそうだと感じてきました。

早速昨日、田井さんからお預かりした作品を試験的に
配置してみたいと思いやってみました。


これです!!!!
いい展示が思いつき、いい提案ができました!!


「ガラスの性質が持つ光のいたずら」


ガラスの雛壇。是非ともお楽しみにしてください。

2月10日18:00~のレセプション。
是非、お気軽に参加してください。
作家さん達も皆さんいますので^^
できれば、お電話ください。

この日はカフェも定休日なので多くのご参加お待ちしています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。



Cafe du Grace カフェ ド グラス
# by cg2006 | 2010-01-29 22:57

ガラスの節句展 展示会とは…。

2月から始まるガラスの節句展。
今回、4つの構成から作り上げあげる。

紹介作品、全員で作り上げる雛壇、作品群、7人の物語。

この4つをどのように展示するかで大きく展示会の雰囲気が変わるため
日々展示変更し苦戦中。

ライティングはどう当てるのか。
音響はどうするのか。
導線はどうするのか。

物語のような展示会にするためには…。

…。

毎日が一回一回真剣勝負となります。

頭を整理するため久しぶりに書いてみました。

お客様の脳裏にのこる展示会にしたいと思っています。




今回一人20点と工芸としては、かなり少ない作品量です。
だからこそ難しく、個性ある作品を制作されています。
 
私はその作品をどう展示することでどのような評価が出るのか。

作家とギャラリーが一緒になることでどこまでできるのか。
このことに今挑戦しています。


明後日は香川県の田井さんの工房に行かせて頂き、
そのあと福山の小林さんの工房へ拝見です。

遅くになっても皆さん快く、応じて頂き感謝しています。

悩んで悩んでその先にいつもこれだったのかというモノが
見えてきます。
その先を見るまでは展示会初日まで悩み続けたいと思います。




さて、しあさっては朝から「あかいわART RALLY 2010」の
初めての作家、関係者の顔合わせです。
赤磐市職員、観光協会、作家、12名程が約25名が一日バスツアーです。

赤磐市の公共施設を作家が巡り作品のイメージを作り上げる大切な一日。
誰が、どこに、何を展示するのかを決める日となります。

ここまでいろいろ事務的なことをしてきましたが、いよいよ動き出そうとしています。

―人と自然とアートをつなぐ―

皆さん是非ご協力お願いいたします。
(詳しくは私までお尋ねください)

明日は赤磐市の農業大学へ…。
農業とアートがつながれば…。

明日の朝までに提案書類を作らねば…。

面白いもので動けばみんな何かしたいと思っている方が
多く、いろんな話が出てきます。
頭を常に整理しなければ趣旨から外れて行きそうで。
評価は人それぞれ。
しかし、私の評価は一つ。
それが達成できるまで進むしかないのだから。

10月23日~11月7日 あかいわART RALLY2010
赤磐市公共施設8か所、民間施設5か所
アートを巡り、人と出会い、新しい自分に出会えた時。

Cafe du Grace カフェ ド グラス
# by cg2006 | 2010-01-27 00:12

硝子の節句展 江田裕明さん

硝子の節句展、参加アーティスト3人目は
江田裕明さんです。
岡山市に在住の江田さんは7人の中で唯一の
違う技法「バーナーワーク」です。
この技法は、バーナーの炎で硝子を溶かし成形する技法です。
大きなものは得意としませんが細かな美しい模様が創りだすことができます。

吹きガラスとは全く異なった技法で、バーナーワークにしか
出せない魅力があります。

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一つ一つ指先から創られていく景色。
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美しい模様が生まれます。
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道具も細かな細工ができるようなものが多く、一度にこれだけの道具をつかい
分け、制作していきます。

今回、この細かな技法でどこまで創りこみ、作品として拝見することが
できるのでしょうか。
今までと違う、節句というテーマをどう表現するのかとっても楽しみです。

レセプションギャラリートーク
2月10日(水)
18:00~
無料
7人の作家が作品などを映像やトークなどで説明してくださいます。
定員25名ほど(TELまたはカフェドグラスメールにてご予約下さい)

レセプションは作品を通してお客様によりガラスを理解をしていただく為に
行っています。いわば気軽なシンポジウムです。
普段お聞きできないことや裏話など気軽にトークします。
作家さんの個性も伺えると思いますよ。
7人のガラス作家のお話が一度に聞けることは
貴重な体験だとおもいます。

Cafe du Grace カフェ ド グラス
# by cg2006 | 2010-01-15 11:59

硝子の節句展 白神典大さん

2月11日~展示会の硝子の節句展
2人目は白神典大さんのご紹介です。
倉敷市在住の白神さんは水口さんの工房から5分くらい。
二人もこの地域に面白い硝子作家さんがいるとは。
この地域の方は恵まれてる…。

白神さんの作品は倉敷のいろんなお店で拝見されている方も
多くいらっしゃると思いますが、犬島時間にも毎年参加されています。

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白神さんの作品は目の引く配色です。
たくさんの色を使うことはできますが,
感覚の美しい配色は白神さんの作品にはどれも見てとれます。
器が中心に制作されていますがどこか少しだけ
楽しませてくれる要素が取り込まれており、使って初めて
楽しいと思える作品だと思います。

独特のカラーをどのように節句の作品にもりこんでくるのか楽しみです。

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Cafe du Grace カフェ ド グラス
# by cg2006 | 2010-01-14 19:33