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CAFE DU GRACE

cg2006.exblog.jp

見えないかたち#6

MUTTE / CAFE DU GRACE / 御茶屋跡

今日は御茶屋跡でこれまでのこと、これからのこと、をゆっくり考えていました。瀬戸内海の水面が春風に揺られ、きらきらと心地よく映り1枚の白いドレスを一人じっと見つめていました。時間と共に変わりゆく白は、これから待ち受ける御茶屋跡オープン、牛窓クラフト散歩、MUTTEオープン跡にはまた違った色に映るんだろうなと。

カフェドグラスで10年。色々な方々との出会いからこれからオープンする御茶屋跡、MUTTEに大きく大きく影響しました。10年前には今の状況は全く想像もしていませんでしたが、人とのご縁によって今の自分があります。進むべき道はたくさんありましたが今の道を自分で選び、仲間と共にこれからまた新しい道を歩んでいく覚悟です。

物は誰かの手て作られています。その人の想いは計り知れない思いです。そのモノをお預かりすることはその人の想いまでお預かりし、丁寧に伝えていく。1回1回の展示会はまだ見ぬ自分との対話でもありました。これからの10年はその後の10年を大きく左右するということをこの10年で肌で感じています。この10年はもっと視野を広げたい気持でもあります。まだ見ぬ地球の裏側。表面的なつながりやモノの紹介ではなく、心と心が通じ合える仕事をしたいと思っています。

ここまでカフェドグラスを支えてくださったお取引先様、そしてこれからお取引先させて頂くブランド様には心から御礼申し上げます。
御茶屋跡はいよいよオープンとなります。




色々お問合せ頂いていますが商品は随時入ってくるものではありません。セレクトショップですが無くなり次第ほぼ終了にはなり、再入荷はブランドによって異なりますのでご了承ください。





# by cg2006 | 2017-03-28 22:03

見えないかたち#5



間もなくオープンを迎えるカフェドグラスのセレクトショップ御茶屋跡が本日でほぼすべての商品が揃いました。いつになったらブログの続きがあるのか多方面から言われておりましたがやっと本日更新できます。ご心配、ご迷惑をおかけしました。

設営も順調に終え、あとは最終段階となります。この度御茶屋跡にてセレクトしたブランド、作家、アンティークは納得の行くもの、まだ足りないものもありますが現段階での最善セレクトはしたと思っております。

YAECA井出恭子氏の出会いから始まり、ジュエリー作家の松岡宏美さんにご連絡したのは年明けでしょうか。小さなお子様がいるお忙しい中岡山まで来てくださり作品を拝見させて頂きました。1点1点彼女の想いが伝わるジュエリーをじっくり手に取り拝見しました。
その時初めて彼女とお会いしたのですが言葉を選び丁寧にお話ししてくださったことを覚えています。その後愛知県の彼女の工房へ伺い制作風景から岡山でもご紹介したいとお願いしこの度御茶屋跡で常設展示させて頂くこととなりました。4月15日、16日はトランクショーも開催予定です。

mauさんのご紹介で帽子のwicagrocery折原陽子さんに連絡し東京でお会いすることになりました。wicaさんが現れたとき大きなかごバックに丁寧に帽子を持ってきてくださった光景はつい先日のようですがあれから随分たっています。以前は自分でセレクトショップまで構えるまでのモノ好きで帽子を作り始めました。彼女がデザインをおこし、創業130年の田中帽子店の会長さんが製作しています。麦わら帽子を中心にこの度御茶屋跡で展示してくださいます。先日は日帰りで埼玉から御茶屋跡まで足を運んでくださり5月の展示会の構想をしました。

御茶屋跡の佇まいにどうしても今回常設させて頂きたいと考えていたのは岡田直人さんの器です。岡田さんとは6年ほどのお付き合いになりますが彼の作る白い陶器を御茶屋跡の海からの光に映し出してみたいという思いです。本日150点ほどの作品を展示しましたが彼らしい心地よい風が流れていました。フランスカフェオレカップが1Fのアンティークと調和するのも楽しみです。またカフェドグラスでの展示とは違った佇まいとなりました。

1Fはアンカレットの平山さんと1950年くらいのフランスものを中心に展示します。テーマは『フランス人が日本家屋に暮らす』です。もし彼らが日本家屋に暮らすとなるとどのような暮らしをするのか。テーブルは。椅子は。床には。想像が膨らみます。長年フランスに通い彼らと仕事することが多い平山さん。1950年くらいのものを。とお願いしましたがYAECAと合うようどう設えるか楽しみです。設営にはいつもの男子3人が来て2日間で仕上げて帰ります。

ドレスに持てるバックはかなり探しました。かたすぎずカジュアルすぎず新しい提案として今回取扱いさせて頂くバックは麻、ヘンプを使ったstuffのバックです。あまりお聞きしたことがないかもしれませんがstylecraftが考える大人の持てるカジュアルすぎないバックです。僕の探していたテーマと合いました。使い込むことで風合いを増すバックは、何処か100年以上前のフランスで織られたリネンシーツのようでYAECAの目指すドレスのようでもあります。個人的にとても気に入っておりデザイナーの南埜さんにお願いしお取り扱いさせて頂くことになりました。

ほぼ出来上がる中、急きょですが河合和美さんの白い磁器が浮かび上がりました。出来るだけ何も考えず自然のものに近づいた彼女の器は型とった石膏のような一見使いづらそうな器ですが、僕には全く違うように見えました。ショーケースに設営したとき間違いなかったと思いました。器の目で見るものだけでは見えていないものが彼女のモノにはいつもあります。同じ岡山でも片道2時間30分かけて行ったかいがありました。

そして御茶屋跡で新しい試みを考える為、shunshunさんに1枚の絵シリーズをお願いしました。海の見える静かな床の間に季節ごとに変わる1枚の素描画が掛かります。まだ実験的でもありますが前回カフェドグラスでの展示後この提案を受け入れてくださったshunshunさんとはこれから長いお付き合いにもなりそうです。四季によって大きく変わる街全体の景色。その中に彼の絵がどのように溶けこむのか楽しみです。点と点を結ぶ1本の線を描いてほしいとこの度御茶屋跡、MUTTEオープンDMも何度も打ち合わせし描いてくださいました。点が存在する線の大切さは彼が教えてくれたように思います。

最後にYAECAの商品は定番のシャツ、チノ、デニム。そして今回御茶屋跡では全国的に取り扱いの少ないシルク、カディ―シリーズを展開します。インドで織られたカディ―コットンは1歩1本細い糸で織られ細かいタックが施されています。その後国内にて琉球藍で染め手元に届きます。1点1点デリケートなドレスですが風合いは通常のコットンとは全く違ったものとなります。何故御茶屋跡が1枚のドレスなのかはこのカディ―コットンのドレスからです。風になびくこの軽く薄いYAECAオリジナル生地が瀬戸内の風に揺られる景色を創造しここに至りました。御茶屋跡にとってとても重要な1枚のドレスとなります。当日是非確かめてみてください。

さてオープンまで残りわずかですが、オープン1秒前まで何度でもやり直し1枚のドレスがいつまでも心地よく脳裏に甦るような光景を生み出すことが出来ればと思っています。





# by cg2006 | 2017-03-26 23:23 | ギャラリー情報

見えないかたち#4

御茶屋跡が存在する瀬戸内海を舞台に全く畑違いかもしれませんがやってみたい大きなことがあります。まだまだ力も知恵も及ばないのですぐというわけにはいきませんが、御茶屋跡には大きな可能性があります。出会って3年ですがなぜかいつも不思議な存在として未だ俯瞰的に見てしまいます。誰のモノでもないこの大きな屋敷は江戸時代に始まります。秀吉の朝鮮出兵によって途絶えた朝鮮との国交を回復させようと1607年、朝鮮王朝が江戸に派遣した朝鮮通信使が寄港した場所の一つが牛窓です。その際、御茶屋跡は接待の場所として使用し、学問や文化交流を深めたそうです。残念ながらその当時の建物は存在しませんが、明治初め同じ場所に、牛窓の町をlandscapeした元牛窓町長がこの御茶屋跡を再築されたそうです。この御茶屋跡はヨーロッパタイルやステンドグラス、モダンな意匠を巧みに取り入れ建築されています。その町長から2代目近海塩田会長へと受け継がれたとお聞きしています。初代、2代目ともこの御茶屋跡で著名人を集め明け方まで談話していたと地元の方々からお聞きしました。この御茶屋跡にふさわしいとは言い切れない僕が受け継ぐこととなり、その責任が重くのしかかります。ただ7年前初めて御茶屋跡の外観を見た時、初めて見た気がしなかったことを覚えています。なぜだかわからないままでしたが、2年前第1回目の企画展を開催した際、御茶屋跡に泊まり目の前の波止場の街灯の下で釣りをする人を見た時、幼少期を思い出しました。父とあの波止場で僕も夜釣りに連れて行ってもらったことを。その際必ず目に入る御茶屋跡が初めて見た気がしなかったのではないか。父はこのことをどう思っていたのでしょうか。今でも俯瞰的に見てしまうのは、幼少期見たあの景色のままなのでしょうか。牛窓のご縁、御茶屋跡のご縁はなんだか自分にとっては特別な何かのような気がします。


つづく。


# by cg2006 | 2017-03-05 22:58

見えないかたち#3

いよいよ4月8日オープンの御茶屋跡では『1枚の白いドレス』をコンセプトに国内外のモノをセレクトしたショップとして今後展開していきます。詳細は来週出来上がるフライヤーのみの発表となりますが御茶屋跡にふさわしいものだけセレクトしたつもりです。ショップ機能以外に今まで以上に企画展も思案中です。オープンしてすぐ4月15日~18日までは『mauTRANKSHOW』を開催いたします。今回もオープンにあたり数々の方にご協力頂きました。作家、ブランド、ショップはもちろん、地元有志の方々もいよいよかと御茶屋跡をのぞいてくださっています。1年ブランクがあるのでまた一からの手直しですが、以前より確実によくしたいという気持ちを持ってこれからスタッフと共に仕上げていきたいと思います。これからおきる御茶屋跡オープン、牛窓クラフト散歩、MUTTEオープンは生涯忘れることができない1か月となりそうです。


つづく。

# by cg2006 | 2017-03-04 21:06

見えないかたち #2

彼女と出会いによって止まっていた針が再び動き出しました。何度かお会いし御茶屋跡のお話をするたび現実的なお話へと進むことに自然と流れていきました。それは御茶屋跡のもつ不思議な力です。第1回目の小林和人氏も同じような光景でした。彼の情熱が無ければ御茶屋跡は動き出すことはできませんでした。什器もない照明もない荒れ放題の屋敷を3日間徹夜で見事にしつらえてくれました。終了後『今僕の持てる力の限界までやった』と言った彼の表情は展示前と終了後では全く別人のようでした。第2回の櫻井焙茶研究所、櫻井真也氏とは展示会までに1度の出会い。彼の店で一度お会いしただけでしたが、急なお願いにも関わらず即お返事頂き、茶会を開催することになりました。1席6名の瀬戸内海を借景に開催した見事な茶会でした。静かな波の音と程よい緊張感は忘れもしません。第3回目の井藤昌志さんとは御茶屋跡で1度お会いしたのみでしたが、その場で開催日時が決定するというこれも御茶屋跡の不思議なご縁でした。半ば強引だったかなと不安もありつつ開催されたラボラトリオ展は1月で約5000名近くの来場者が訪れました。これは井藤氏が日ごろ大切にお付き合いしている仲間の協力合ってのことと強く感じさせられました。こうして3度の企画を開催した御茶屋跡は2017年4月8日正式にお店としてオープンさせて頂くこととなりました。3年前まで廃墟だったこの屋敷は今どう思っているんだろ。なぜこのタイミングで彼女と出会うことになったんだろ。不思議なご縁によって新たな使命を与えられ、冒険心を持って旅が始まる。いつも誰を支えたいという気持ちは、いつも誰かに支えられていると気がつきました。


つづく。

# by cg2006 | 2017-03-04 08:44